「家族」ってなんだろう?、「家庭的」ってなんだろう? -それぞれの生きる道-

社会的養護の解説

みなさんは、生まれてきて今日までどのような人生を過ごしてきましたか?世の中にはたくさんの「家族」のかたちがあります。

社会的養護では、その養育指針として「家庭的養護」が示されています。でも、「家族」とか「家庭的」って人それぞれじゃないでしょうか?

(参考:資料集「社会的養育の推進に向けて(令和7年12月)

この記事では、社会的養護における「家族」や「家庭的な生活」について考えるきっかけを与えます。

「家族」、「家庭的な生活」って何?

専門学校でのアンケート

わたしは、とある専門学校の学生たち(54名)に「家族」や「家庭的」について尋ねてみたことがあります。すると、このような答えが返ってきました。

あなたにとって「家族」とは?

「家庭的な生活」とは?

多くの学生が、「家族=心の許せるかけがえのない存在」と考え、「家庭的=衣食住の整った家族と仲良く暮らすこと」と答えました。

おもしろいことに「親」などの答えは非常に少なく、画像の中でも「同居人」と答えた人が一人いるだけですね。

社会的養護の「家族」、「家庭的」

社会的養護の世界に目を向けてみましょう。そこには、親といっしょに暮らすことができない子どもたちが、たくさんいます。

乳児院や児童養護施設、里親等で生活をしており、その子たちに「家族」と聞くと多くの子はお母さん、お父さん、弟、おばあちゃん等の「親族」を答えます。

では、この子たちが「衣食住の整った家族と仲良く暮らすこと」はできるのでしょうか?

例えば、児童虐待のケースにおいては、親族から暴力等の少なくとも「仲良く暮らす」ことからはかけ離れたような状況を生き抜いてきた子どもたちが、社会的養護の施設に入所します。このような状況では、そもそも子どもたち自身も「家族」や「家庭的な生活」のイメージをなかなかもつことが難しいのではないでしょうか。

また、年齢が上がり、「衣食住の整った家族と仲良く暮らすこと=家庭的な生活」であることが一般的のだと世の中の認識と時分の境遇との違いに葛藤を覚えることもあるでしょう。

まとめ

こうした現実があることと向き合い、多くの人が「家族」というものの考え方を広げる(施設職員・里親等)か、「家庭的な生活」の考え方を広げていくことが大切です。

このブログで答えを出すことが目的ではなく、どうしたら「親族」といっしょに暮らすことができない子どもたちが、「家族と仲良く暮らす生活」を営むことができるのかということを考えるきっかけにしていただければと思います。

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